2018/02/04 |
招待講演 |
第23回 新大阪デンタルテクニシャンクラブ |
2018/01/14 |
招待講演 |
パシフィコ横浜第47回横浜デンタルショー
平成29年度神奈川県歯科技工士会横浜支部第3回学術講演会 |
2017/10/01 |
招待講演 |
第38回 岡山歯学会総会・学術集会 歯科技工士セッション
「デジタルデンティストリーにおける歯科技工士の新たな役割と課題」〜デジタル情報を正しく管理・活用できる歯科技工士がチーム医療に参加できる時代の到来〜 |
2017/09/16 |
招待講演 |
株式会社六甲歯研 社内研修会 |
2017/08/27 |
招待講演 |
平成29年度東京都歯科技工士会最新の歯科技工技術に関する講習会U
デジタルデンティストリーにおける歯科技工士の新たな役割と課題 |
2017/05/28 |
招待講演 |
第6回国際歯科技工学術大会(in台北)
On the Usefulness of a General-Purpose CAD Software in Digital
Dentistry. |
2017/05/02 |
授業 |
岡山大学歯学部クラウン実習セミナー |
2017/04/12 |
招待講演 |
東京歯科大学平成29年度大学院セミナー
世界中の工業デザイナーが使う汎用3DCADで学ぶ・造る・伝える-すべてが自由な汎用3DCADと歯科とをつなぐ本格的なデジタル・デンタル・モデリングの提案- |
2016/09/11 |
招待講演 |
日本歯科技工学会第38回学術大会「デジタル技工の真髄
−The Essence of Digital Technology−」
教育セミナー:「歯科技工士の質的転換に寄与するデジタル教育」
|
2015/03/30 |
原稿執筆 |
The International Journal of Periodontics and Restorative
Dentistry
3Dプリンターの変遷解説文執筆 |
2014/05/01 |
原稿執筆 |
クインテッセンス出版株式会社 Focus on Digital Dentistry 歯科技工のデジタル化への期待と提案 |
2013/04/20 |
招待講演 |
第4回日本歯科CAD/CAM学会学術大会シンポジウム1 |
2012/09/15 |
招待講演
|
日本歯科技工学会第34回学術大会シンポジウムアナログとデジタルの融合が歯科技工の未来を変える
|
2012/01/10 |
特別企画 |
Art&Practice (Quintessence of Dental
Technology)volume37総義歯とDigital Dentistryインタビュー掲載 |
2012/09/15 |
座長 |
日本歯科技工学会第34回学術大会 |
2011/10/01 |
座長 |
日本歯科技工学会第33回学術大会 |
2011/07/02 |
招待講演 |
Japan Denture Association |
2010/12/01 |
招待講演 |
東京歯科大学有床義歯補綴学講座主催講演会 |
2007/05/01 |
特別企画
|
医歯薬出版株式会 月刊歯科技工 第35巻5号「ラピッドプロトタイピングによる全部床義歯試作システムの構築−次世代の歯科技工への第一歩を目指して」著
|
2006/03/23 |
歯学博士 |
広島大学大学院歯薬学総合研究科修了学位取得 |
2003/07/01 |
特集
|
医歯薬出版株式会 補綴臨床 第36巻4号「補綴治療向上のための歯科技工士の新たな役割と課題」著
|
2000/02/18 |
認定士 |
日本歯科技工学会 第65号 |
1998/11/02 |
招待講演 |
第3回国際歯科技工学術大会 |
1992/08/02 |
優秀論文 |
日本歯科技工学会第13巻学術雑誌 |
|
原著論文 |
1 |
中野田紳一,堀祥二
切歯乳頭とハミュラーノッチを基準とした全部床義歯製作法に関する研究
第一報−有歯顎者と無歯顎者の切歯乳頭とハミュラーノッチについて−
日本歯科技工学会雑誌 13:105-114,1992
|
2 |
中野田紳一,堀祥二
切歯乳頭とハミュラーノッチを基準とした全部床義歯製作法に関する研究
第二報−市販人工臼歯の近遠心,頬舌的排列位置に関する検討−
日本歯科技工学会雑誌 13:115-118,1992 |
3 |
中野田 紳一,浜田 泰三
抗菌防臭性ゼオライト「ゼオミック」の床用レジンへの添加応用に関する検討
医歯薬出版歯科技工 12:1279-1293,1994 |
4 |
中野田紳一,堀祥二,堀泰昌
総義歯の臼歯部人工歯排列を容易にする診査、診断法
Quintessence of Dental Technology 20:80-91,1995 |
5 |
中野田 紳一,二川 浩樹,浜田 泰三,山本 隆晴,中本 匡美
抗菌性ゼオライトの床用レジンへの添加・応用に関する研究
日本補綴歯科学会雜誌 39(5): 919-926, 1995 |
6 |
H. NIKAWA,T. YAMAMOTO,T. HAMADA,M.B. RAHARDJO,H. MURATA,
S. NAKANODA
Antifungal effect of zeolite-incorporated tissue conditioner
against
Candida albicans growth and/or acid production
Journal of Oral Rehabilitation 24(5):350?357, 1997 |
7 |
中野田 紳一,浜田 泰三
プリント法による抗菌性レジン床義歯の製作とその抗菌効果について
医歯薬出版歯科技工 25(8): 1005-1013, 1997 |
8 |
中野田 紳一 , 松井 淳 , 堀 祥二 , 堀 泰昌
切歯乳頭とハミュラーノッチを基準とした全部床義歯製作法に関する研究(第3報)
上下臼歯部仮想点の設定とその臨床的意義について
日本歯科技工学会雑誌 20(1):124-125, 1999 |
9 |
中野田紳一
歯科医療情報の科学的管理法に関する考察-
特に義歯補綴領域の臨床的、教育ならびに研究的、経営管理的用法について-
広島大学歯学雑誌, 35(1):98-104, 2003 |
10 |
中野田 紳一,貞森 紳丞,濱田 泰三
可撤性義歯設計に利用できるデータライブラリに関する研究 : 3次元スキャナによるデータ化
広島大学歯学雑誌, 35(2):201-209, 2003 |
11 |
中野田 紳一
特集 補綴治療向上のための歯科技工士の新たな役割と課題
医歯薬出版株式会社 補綴臨床 36(4) :354-380,2003 |
12 |
中野田, 紳一
CADに利用可能な全部床義歯人工歯列弓構築法に関する研究(学位論文)
広島大学歯学雑誌 38(1): 1-21, 2006 |
13 |
中野田紳一,貞森紳丞,西村正宏,濱田泰三
ラピッドプロトタイピングによる全部床義歯試作システムの構築
−次世代の歯科技工への第一歩を目指して
医歯薬出版株式会社 歯科技工 35(5) : 619 -636 2007 |
14 |
河野 隆幸,中野田 紳一,白井 肇,鈴木 康司,岡 祐佳,鳥井 康弘
歯科医師臨床研修における電子ポートフォリオシステムの活用
日本歯科医学教育学会雑誌 24(1): 40-47, 2008 |
15 |
吉田登志子,中野田紳一,白井肇,仲井雪絵,目瀬浩,木尾哲朗,鈴木康司,
河野隆幸,鳥井康弘:
模擬患者を活用した歯科シミュレーション教育のための教育資源データベースの開発
日本歯科医学教育学会誌 26: 331-336, 2010 |
|
総説および解説論文 |
1 |
中野田 紳一
総義歯とDigital Dentistry
Quintessence of Dental Technology 37(1):39-42,2012 |
2 |
中野田 紳一
Focus on Digital Dentistry 歯科技工のデジタル化への期待と提案
- ポイントは歯科技工士のニーズ志向型提案によるデジタル化にあり!-
Quintessence of Dental Technology 39(5):68-79,2014 |
3 |
中野田 紳一
Visual Library-Past and Present 26 3Dプリンターの変遷
The International Journal of Periodontics and Restorative
Dentistry 23(2): 1-2,2015 |
|
プロシーディングス(招待講演 シンポジスト) |
1 |
中野田紳一
第48回歯科基礎医学会シンポジウム6
CAMの義歯への応用−全部床義歯製作のためのラピッドプロトタイピング−
Journal of Oral Biosciences 48(suppl): 78 -78 2006 |
2 |
中野田紳一
日本歯科技工学会第34回学術大会シンポジウム
アナログとデジタルの融合に歯科技工の未来が見える
日本歯科技工学会雑誌 33, 29-30, 2012 |
3 |
中野田紳一
第4回日本歯科CAD/CAM学会シンポジウム1
『デジタルデンティストリーがもたらす有床義歯補綴歯科治療の未来』
デジタルデンティストリーで歯科技工士が担う新しい役割の提案
日本歯科CAD/CAM学会2013学術大会 |
4 |
中野田紳一
日本歯科技工学会第38回学術大会教育セミナー
『歯科技工士の質的転換に寄与するデジタル教育』
日本歯科技工学会第38回学術大会プログラム講演抄録 37(Special Issue),31, 2016. |
|
単行図書 |
1 |
汎用CADによるデンタルデザイン the BASIC
補綴装置製作のための汎用CADヒント集
クインテッセンス出版 ,2016. |
|
辞典その他分担執筆 |
1 |
歯科技工辞典 (分担執筆)
医歯薬出版株式会社, 東京,1991年 |
|
学会発表(直近) |
1 |
杉原直樹, 松久保 隆, 中野田紳一
口腔状態の記載およびリスク評価のためのWeb教材
日本口腔衛生学会雑誌 57(4):584, 2007 |
2 |
Nakanoda S, Kimura A, Kuboki T
Introducing a portfolio system: POSGRA as a tool for student-teacher-administrator
communication in postgraduate education.
Commemoration of Okayama University 60th Anniversary
The Second International Symposium of Medical and Dental
Education in Okayama :70,2009 |
3 |
木村 彩, 中野田紳一, 窪木拓男.
大学院教育における電子ポートフォリオを用いた学生?教員双方向コミュニケーション
の実現に向けた取り組み.
第29回日本歯科医学教育学会 総会・学術集会 プログラム・抄録集; 101. 2010. |
4 |
中野田紳一,木村 彩,窪木拓男
FileMakerを利用した院生・教員・教務間情報共有のための
ウェブベースポートフォリオPOSGRAシステム.
第22回日本歯科医学会総会 .日本歯科医師会雑誌; 65(5): 88, 2012. |
5 |
石塚 洋一,杉原 直樹,佐藤 涼一,今井 光枝,吉野 浩一,鏡 宜昭,松久保 隆,中野田 紳一
学校歯科保健の教育のためのWeb 教材の開発
日本口腔衛生学会雑誌 63(2):166, 2013 |
6 |
木下 浩志,中野田 紳一,末瀬一彦
CAD/CAMテクノロジー実践のための3Dデジタル歯型彫刻法の導入
日本歯科技工学会第37回学術大会:2015年10月 福岡 |
7 |
三野卓哉,中野田紳一,黒ア陽子,上田明広,仲野友人,逢坂 卓,前川賢治,窪木拓男.
汎用CADソフトを用いた歯冠補綴装置作製のためのデジタルワックスアップ実習の確立
第37回岡山歯学会総会・学術集会:2016年10月 岡山 |
8 |
汎用CAD ソフトを用いた歯冠補綴装置作製のためのデジタルワックスアップ実習の導入
三野卓哉, 中野田紳一, 黒ア陽子, 上田明広, 仲野友人, 逢坂 卓, 前川賢治,窪木拓男
公益社団法人日本補綴歯科学会 第126 回学術大会 プログラム・抄録集 56 |
先日、「なぜ、スキャンデータの拡張子にはいろいろなものがあるのか?」と題して解説してほしい旨、クインテッセンス出版から執筆依頼をいただきました。最近は、口腔内3Dスキャナーを中心としたデジタルデンティストリーの広がりを背景に情報技術に関する解説の依頼も増えてきました。もしかするとそれは、急激なデジタル化によって基礎理解が希薄なままに最新機器を活用しているのではないかということの危機感のあらわれからなのかもしれません。実はこの依頼が思ったよりも大変で、とても貴重な経験になりました。「口腔内スキャナーでスキャンして得られるファイルの拡張子が、メーカーごとに違うのはなぜか?」というシンプルな問いに対する解説は、どうしても学際的にならざるを得ません。そしてそれは激戦区を生きるソフトウェア開発メーカーが、他との差別化によって勝ち残っていくための経営戦略を解説することでもあります。特に専門誌上での学際的な解説は、その内容が稚拙にならないようにすれば難解になり、あまりに平易な表現は掲載誌の語彙レベルを下げることにもなりかねません。その上、メーカーは他社との差別化を目指し、ユーザーは企業の垣根を越えた互換性を期待するジレンマの中、両者の利害は必ずしも一致しないことが多いことから、どのようにすれば共感を得られるのか悩まされました。このきわめて基本的で利益相反な問いに十分な解説ができたかどうか確信が持てませんが、ぜひ8月のQDT誌をご覧ください。
さて弊社は、2018年5月9日をもちまして14年目を迎えます。どのような組織にも必ずミッションが存在します。お客様に満足していただくことこそが、弊社のミッションであります。創業当初の志にほころびはないか、失敗を恐れることなく新しいことにチャレンジしているか、決してあきらめない精神を持ってたゆまない努力を続けているか、この決して簡単ではない問いを今一度自問自答しつつ、弊社の競争力の根源は何かを、そしてビジョンはどこを向いているのかをミッションステートメントとして内外にアピールする仕事を組織の代表として今後も継続してまいります。
起業以来、ミッションステートメントの訴求の場としても論文投稿、学会発表、講演活動のいづれかを毎年努めて行ってまいりました。その起源はかれこれ30年間続く恩師堀祥二先生(香川県高松市開業)とのご縁にあります。先生との懐かしくもどこか恥ずかしくもある初陣は、1992年に発表した「切歯乳頭とハミュラーノッチを基準とした全部床義歯製作法に関する研究」という論文でした。現在も多方面でご活躍の堀先生には学会誌や学術大会に触れるこのような機会を与えていただき心から感謝しております。当時堀先生は36歳、私は25歳でした。有歯顎者60名と無歯顎者30名を対象にした予備実験や標本計測は、実に孤独で地味な休日返上の難行であり、時に逃避したくもなりましたが、その苦行を乗り越えて参加する学術大会は、新しいアイデアを持ち寄って社会的意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらそうとしている自発的な人や組織で満ち溢れているまさにオアシスのような場所でした。初めて遭遇した「ザ・アカデミック」の感動は、その後の人生を大きく変えることになっています。当時の堀先生との出会いには、この難行苦行を堪能することになる覚悟が必要だったのだと感じます。ともすれば日々枯渇しそうな情熱が奮い立つ機会を享受するために、今後も多くの刺激を与えられたり、与えたりする機会を享受するために積極的な参加を継続してまいりたいと考えております。
さかのぼること、2002年に何気なく目にした日経デザインという商業誌上が、私とラピッドプロトタイピングとの出逢いになりました。それ以来、ライフワークにしてきたデジタル三次元造形は、少しの違和感を抱きつつも近年ようやく機が熟しはじめたと感じます。機が熟してきた今だからこそ、より多くの方とこの「違和感」について共有する機会が必要ではないかと感じています。
工業界には古くから、CADオペレーターとCADエンジニアというそれぞれ重要な役割を担う担当者がいます。一般的にオペレーターとは、現場で直接機械の操作を行なう担当者を意味し、特に、マニュアルなどに従って定型的、反復的な作業を行う者や、作業内容などの指示を受けてその通りに操作を実行する者を指します。
オペレーターはその機械の内部でどのような機序によって作業が行われているのかを考えることよりも、それを操作するコツや、勘どころに精通して生産性を高めることがそのスキルアップになります。一方で、エンジニアとは、専門的な才能や技術を持った者を指し、機械、電子、情報、化学などの工学分野や数学、物理学などの理学分野の知識を持ち、有用な物・工程・システムなどを設計・開発・製造する実践者と定義することができます。エンジニアは、これまで工業界で培われてきた匠の技術を効率よく機械化し、いかにして他が真似のできない独自の技術を次の世代に継承していくかがその重要なミッションです。我が国の精密産業の機械化の発展はこのようなエンジニアによってもたらされました。
さて、以上のような視点から、現在の歯科技工のデジタル化を俯瞰すると少しの違和感を抱くことになります。つまり、私が抱く違和感は、まぎれもなく我が国の「総歯科技工士」が「CADオペレーター化」へとまっしぐらに突き進んでいるように感じることです。
もしもこの状況がこれからも続けば、これまで培われてきた優れた技術やアイデアをデジタル化していく貴重な機会を我々は失うだけでなく、歯科用CADメーカーが提供する機能以上のことができない歯科技工オペレーターの技術水準とその未来は、歯科用CADメーカーが決定することになるでしょう。
今一度この道が、私たちが望むデジタル化の道なのか、これが国民が望む歯科の将来展望なのかを考える機会が必要な時期に来ています。我が国には、優れた技術を持った、世界に誇れる歯科技工士がたくさんいます。歯科技工のデジタル化とは、これらの優れたアナログ技術を競い合ってデジタル化していくことです。そして、それをデジタルという新しい記録媒体で継承していくこと、次の世代に残していくことです。まさか歯科用CADソフトの使い方説明書マニュアルを次の世代に残していくことでは決してないはずです。
このシンプルな命題の解に気づくことができた人材は、必ずや汎用CADの必要性に気がつくだけでなく、その「生産管理に必要な患者データベース」や、必要があれば「それらのデジタル作業効率化プログラミング」へとパラダイムが遷移していきます。このような視野を持つ歯科技工士が輩出される時代が来ることを私は心から熱望しています。2018年の今、アナログを捨ててデジタルを選択した時代に生きる我々の責任とは何か、我々が本当に選択すべきデジタル化への道とはどのような方向なのかを示していく活動に全力で取り組みたいと考えております。
弊社はこの5月で9期を迎えようとしています。思えば激動の8年間ではなかったかと感じています。創業からの3年間は、何をして良いかわからずに手当たり次第に仕事を受注し、がむしゃらにプログラミングをこなす毎日に明け暮れておりました。それこそ『眠ると負ける我慢の毎日』があっという間に過ぎ去っていったように思います。
このような折り、香川県三豊市小山写真館の小山昌昭氏にお逢いすることができ、写真スタジオの応援をさせていただくことができる機会に恵まれました。現在、写真館支援システムPARKERはFileMakerProから卒業して、クラウドPARKERとして、全国のスタジオ写真館のお客様にご愛用いただいております。草創期には、特にこれといって主力製品といえるものがなく、受注した案件ごとにプログラミングと納品を繰り返しておりましたころのことを思いますと、このPARKERの完成と発展によって、ソフトウェアメーカーとしての第一歩を踏み出させていただくことができたのではないかと、いまさらながらに育ててくださいましたお客様各位に深く感謝いたしておりますとともに、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
時を同じくして2006年頃には、歯科医療情報管理システムを開発しておりました経緯から、東京歯科大学有床義歯補綴学講座櫻井薫教授と衛生学講座松久保隆教授にお逢いさせていただく機会を賜り、口腔衛生学教育や講座内のITシステム構築に微力ながら参画させていただきました。また、中野田の恩師でもあります、浜田泰三広島大学名誉教授との歯科検診システムは一般財団法人淳風会健康管理センターにて現在も稼働いたしておりまして、弊社の企業理念にご賛同くださいました教授の皆様が大変貴重な機会を幾度となくお与えくださりつつ弊社の草創期をお支えくださいました。
今思えば、システム構築の実績を積む機会をお与え下さったことで脈々と受け継がれておりますノウハウはこの頃に培うことができたのではないかと、あらためて心より感謝いたしております。
またこの頃2006年4月には、歯科医師臨床研修必修化が開始され、弊社にとりましても大きな好機となりました。中でも岡山大学卒後臨床研修センターの河野隆幸助教に採用いただきましたRESIDENTは大学病院内で高く評価いただき、それをきっかけにして、2008年には高柴正悟歯周病態学分野教授との大学院教育カードシステムe-Grad、さらに2009年にはインプラント再生補綴学分野、現岡山大学歯学部長窪木拓男教授との医歯薬学系大学院ポートフォリオPOSGRA、片岡仁美地域医療連携担当教授との医学部経験記録データベースの構築へと岡山大学内で弊社製品が次々と開花し、このような貴重な経験は弊社の教育用ポートフォリオシステムの礎となりました。特に窪木拓男教授によって平成19年度文部科学省に採択された組織的な大学院教育改革プログラムの実施取り組みをお支えすることができたことは、弊社の歴史に残る大きな業績となりました。この時代に開発した製品の多くは、2011年2012年と発展的に継続した開発を続けて現在にいたっております。これもひとえに弊社をご愛顧くださるお客様のおかげによるものと心より感謝申し上げます。
本年、2013年には九州歯科大学中原孝洋助教とインターネット就職支援システムを構築し、SQLインジェクションツールによるWEBサイトの脆弱性の対策と改善についてかなり深く掘り下げて対応できるようになりました。九州歯科大学経営管理部各位のご協力とご理解に深く感謝申し上げます。
さて、特に本年は我が社にとりまして、CAD/CAM事業元年ともいえる年になりました。2月には三井化学株式会社に対して中野田がアドバイザリー契約を締結し、弊社が三井化学の歯科事業に参画することになりました。三井化学は6月には米国DENTCA社の株式の過半数を取得し、6月にドイツHeraeus社を543億円で買収して7月には歯科材料事業の譲受を完了し、本格的に参入を果たしております。6月には東京医科歯科大学水口俊介教授と株式会社GC研究所長が東京から弊社にお越しになり意見交換会を行いました。弊社としましては、日本発世界一を目指して今後もますます密接にお手伝いさせていただきつつ、積極的にこの領域の事業を進めてまいる所存でございます。
このような潮流を経て、インサイドフィールドでは、来る2014年の午年、PARKERはデータベースの強化とインターフェイスのHTML化、並びにGoogleとの親和性を高めてより安価でより高品質な製品へと発展させてまいります。また教育用ポートフォリオシステムは2014年初頭に東京慈恵会医科大学での採用を機会に今後もますます医歯薬保健教育領域における専門性を高め、使いやすいシステムへと発展させてまいります。また、歯科用CAD/CAM事業は今後弊社の主軸になるよう特に注力することで世界に誇れる国産システムを市場に投入していきます。それに伴い、歯科技工事業にも着手してまいる所存です。また、来春からは、微力ながら母校のお役に立てるよう優秀な人材の育成と後進の輩出にも尽力していきます。
最後になりましたが、弊社には誇れる優秀なスタッフと奇才のよきビジネスパートナーと呼べる仲間がおり、このような恵まれた人材環境の中にあってこそ集中して励むことができる仕事があることを幸せに思うと同時に、よき仲間に心より感謝しています。来年も、継続してこれまで以上にお客様のお役にたてるよう、そしてその結果、皆がより豊かになれるように必死になって働いてまいりますので、ご協力とお力添えをお願い申し上げる次第です。